「ラーメン二郎 野猿街道店2」、通称「野猿二郎」。二郎好きなら誰もが知る、あの名店だ。久しぶりにあのゴワゴワ麺と、パンチの効いたスープを求めて野猿の暖簾をくぐった。今日はデフォのラーメンをガッツリいこう、そう心に決めていたんだ。
衝撃の食券機、現る「たまごかけ麺」の文字
食券機の前へ。いつもなら迷わず「ラーメン」のボタンを押すところだが、この日は違った。視界の端に見慣れない文字が飛び込んできたんだ。
「たまごかけ麺」
なんだ、それは? 二郎で、たまごかけ麺? 一瞬、頭がフリーズした。
二郎といえば、あの強烈な豚骨醤油のスープに、山盛りのヤサイ、そして分厚い豚。そこに「たまごかけ麺」なんて、まるで異世界から来たかのような響きだ。
3秒。
いや、もしかしたらもっと短かったかもしれない。思考と同時に、俺の指は迷わず「たまごかけ麺」の食券をポチッと押していた。だって、気になるだろう、こんなもん。野猿二郎のX(旧Twitter)なんかを確認しても、限定情報なんて出てこない。
いつから始まって、いつまで提供されるのかも不明。もしかしたら、このブログがアップされる頃には、幻のメニューになってるかもしれないね(笑)。
そんな不確定要素も含めて、俺の食欲と探求心はマックスに振り切れた。
着丼、そしてアブラ拒否の衝撃
食券を渡し、カウンターに座る。いつも通りの活気あふれる厨房の音を聞きながら、期待に胸を膨らませていた。そして、いよいよ俺の番が来た。
コールはいつも通り、ニンニク、アブラマシ。しかし、店員さんからの予想外の返答が飛んできた。
「固まるからアブラはなしです」
まさかのアブラ拒否。二郎でアブラマシを拒否されるなんて、初めての経験だ。しかし、「固まるから」という理由には妙に納得してしまった。
もしかしたら、冷たい麺なんだろうか? そんな疑問を抱えながら、俺の「たまごかけ麺」が目の前に着丼した。

着丼したそれを見て、まずは驚いた。見た目はまさにまぜそば風。丼の中には、輝くようにたまごが3つ鎮座している。

二郎といえば山盛りのヤサイだが、これは少なめ。そして、麺の量も、野猿二郎のデフォに比べるとそれほど多くないように見える。
冷たい麺、和風の衝撃、そして新たな野猿の顔
箸を手に取り、まずは麺をズズッとすする。
…冷たい麺だ!
アブラを拒否された理由がストンと腑に落ちた。これは、冷たい汁なしなんだ。
お味はどうか。
一口食べると、予想外の和風、あっさりとした風味が口いっぱいに広がる。タレは、まるでうどんの汁のような、出汁の効いた優しい味わい。二郎のあのガツンとくる醤油豚骨とは全く違う、新たな世界がそこにはあった。

夏にはいい、これは。これから続く暑い日には、このあっさりとした冷たい「たまごかけ麺」は最高の選択肢になるだろう。
野猿二郎で、まさかこんな新たなる味に出会えるとは。冷たい和風ダレと、麺に絡みつく3つのたまごが絶妙にマッチしている。濃厚な卵黄が、あっさりとした和風ダレにコクとまろやかさを加えて、箸が止まらない。
豚の異変と、まさかの腹八分目
しかし、残念な点もいくつかあった。豚だ。いつも野猿二郎で提供される豚は、分厚く、ホロホロで、食べ応え抜群。
あの豚があるからこそ、あの強烈な二郎を完食できると言っても過言ではない。だが、この「たまごかけ麺」に添えられた豚は、味が薄味で、いつもより少し小さくで細い。

まるで、たまごかけ麺仕様にアレンジされたかのような、控えめな存在だった。これは、少し悲しい。
あの野猿の豚に期待していただけに、このギャップは寂しかった。
そして、もう一つ。食べ終えてみて、まさかの事態に気づいた。俺の胃袋は、まだ余裕がある。野猿で初の腹八分だ。
いつもなら、「もう食えん」と唸りながら店を出るのだが、今回はなんだか拍子抜けしてしまった。麺の量が少なめに感じたのは、気のせいではなかったようだ。

次への期待と、幻のメニューへの想い
今回の「たまごかけ麺」は、野猿二郎の新たな一面を見せてくれた、非常に興味深い体験だった。
冷たい和風の味は、あの二郎の概念を覆すもので、夏には最高の選択肢になるだろう。
ただ、豚の質と量の点では、改善の余地があると感じた。
次に「たまごかけ麺」を食べる機会があるなら、確実にヤサイマシにするだろう。そして、もし可能なら、いつものような「神豚」が欲しいと願う。
しかし、この「たまごかけ麺」がいつまで提供されるのかは、本当に謎だ。
もしかしたら、このブログがアップされる頃には、すでにメニューから消えているかもしれない。もし、この記事を読んでいるあなたが、野猿二郎で「たまごかけ麺」を見かけたら、迷わず挑戦してみてほしい。
それは、二郎の新たな扉を開く、貴重な体験になるはずだ。そして、その感想を、ぜひ俺に教えてくれ。この幻のメニューの全貌を、皆で解き明かしたいものだ。
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