明けましておめでとう。しばらくブログの更新が止まっていたが、らーめん探偵は相変わらず麺を啜り続けている。
書くべきネタは溜まっているんだが、どうも腰を据えて執筆する時間が取れなかった。
2026年、心機一転またマイペースに綴っていこうと思う。
さて、新年一発目に紹介するのは、町田に新しく誕生した期待の新店「すず松」だ。オープンしたのは去年の11月後半だったと記憶している。
開店してすぐに足を運んだんだが、色々と感じるところがあったので、少し時間を置いてからこうして筆を執っている。
場所は、町田のラーメン好きならピンとくるかもしれない。
家系の「せいや」があった跡地だ。あそこの跡地に何が入るのか注目していたんだが、まさかの「濃厚煮干し」専門店。
町田駅周辺はラーメン激戦区だが、意外にも本格的なドロ系の濃厚煮干しを掲げる店は少なかった。これは期待せずにはいられないだろう。
町田の煮干し新勢力と「刻み玉ねぎ」の誘惑
店内に一歩足を踏み入れると、煮干し特有の香ばしく、少しエッジの効いた香りが鼻をくすぐる。
食券機で選んだのは、初訪問の鉄則であるデフォルトの「らーめん」、そして煮干しスープには欠かせない「ごはん」だ。
店内はカウンター席のみ。案内された席に座ると、目の前に最高のご馳走を見つけた。刻み玉ねぎが卓上に完備されているんだ。

らーめん探偵は、この刻み玉ねぎが大好物だ。煮干しのエグみや濃厚さを、シャキシャキとした清涼感でリセットしてくれる玉ねぎは、濃厚煮干し界における最強のパートナーだと言っていい。
これがあるだけで、店への期待値は一段階跳ね上がる。
期待と困惑の温度差
しばらく待つと、待望の一杯が着丼した。セメント色とまではいかないが、しっかりと濃度を感じさせる茶褐色のスープ。

具材もシンプルで、煮干しへの自信が伺えるビジュアルだ。
まずはスープを一口。……ん? 「ぬるい。」
そう、一口目の感想が「美味い」の前に「ぬるい」が来てしまった。
濃厚な煮干しの旨味はしっかりと感じられるし、動物系のコクとのバランスも悪くない。だが、温度が低い。ラーメンにおいて「熱さ」は重要な調味料の一つだと思っているだけに、この出だしは少し拍子抜けした。
気を取り直して麺をすする。
今度は「熱っ!」となった。 麺はしっかりと熱を帯びている。
どうやらスープの表面温度と、麺が抱き込んでいる温度に差があるようだ。「よく混ぜればちょうど良くなるのか?」と思い、全体を撹拌してみたが、やはり全体的に「熱々」というレベルには届かなかった。
町田のラーメン事情と「スープの温度」考察
気を取り直して、大好きな刻み玉ねぎを多めに投入する。
濃厚なスープに玉ねぎの甘みが加わり、麺と一緒に啜ると、そこそこ美味い。煮干しの濃度自体は満足できるレベルだし、ごはんにスープをかけて食べる「煮干し茶漬け」風の楽しみ方も悪くない。
しかし、やはり「スープの熱さ」だけが心残りだった。 ふと思ったんだが、最近の町田のラーメン屋は、スープがぬるめに設定されている店が多い気がする。
これは若者が猫舌なのか、あるいは女性客を意識してすぐに食べやすい温度にしているのか。それとも、単ならーめん探偵がおっさんになって、身体がもっと芯から温まるような熱気を求めているだけなのか? どっちなんだろうな(笑)。
オープン直後だったからオペレーションの問題もあったのかもしれない。
ただ、ポテンシャルは感じる店だっただけに、あのスープが熱々で提供されていたら、もっと化けるはずだ。

ラーメンへの終わりなき問い
さて、ここからは少し長く語らせてもらおう。 なぜ、らーめん探偵がここまで「温度」に固執するのか。ラーメンという料理は、丼という一つの宇宙の中で、麺、スープ、具材が完璧な均衡を保っていなければならない。
温度が低いと、脂の甘みよりも重さが際立ち、煮干しの香りの立ち上がりも鈍くなる。
特に濃厚煮干しのような、素材を凝縮させたタイプは、温度が下がると一気に「飲み物」としての魅力が減退し、「ソース」のようになってしまう。
すず松のスープは味の設計が良いだけに、その点が実にもったいなく感じたんだ。
町田という街は、常に新しい味が流入し、古い店が去っていく新陳代謝の激しい場所だ。
その中で生き残るには、単に「美味い」だけでなく、客が店を出る時に「あぁ、温まった。満足だ」と思える食後感が必要だ。
すず松が今後、町田の煮干し文化を牽引する存在になるのか。それとも、跡地の記憶と共に消えてしまうのか。
それはこれからのブラッシュアップにかかっているだろう。刻み玉ねぎを心ゆくまで投入できるあのスタイルは維持してほしいし、願わくば、火傷するほどの熱いスープでらーめん探偵を驚かせてほしいものだ。
久しぶりの更新で少し熱く語りすぎたかもしれない。
今年も、町田を中心に、相模原、池袋、ひばりヶ丘と、気になる店にはどこへでも足を運ぶつもりだ。二郎系の暴力的な一杯から、淡麗系の繊細な一杯、そして今回のような濃厚煮干しまで。
ラーメン一杯に一喜一憂し、スープの温度一つで哲学を語る。
そんな不器用な生き方だが、それがらーめん探偵のアイデンティティだ。
らーめん探偵の旅は、まだまだ続くかもしれない。
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